自分でも作る大好きな魚の煮付け

誰かに教わった記憶が全くない珍しい料理が魚の煮付けです。私の料理の基本は学生時代の調理実習なのですが、そこで、魚の煮付けを作った記憶もなければ、自宅で親に教わった記憶もないのです。そこで思い付くのは、昔の料理番組と、料理本です。

出汁巻き卵も、実際親からでも実習からでもなく、料理番組で教わって、幾度の失敗にもめげず、自分の出し巻きにまで完成して行ったのですから、当時の日本料理の本、テレビ番組、出汁の本、どれかで、また、全てで、勉強してやってみたということだと思います。

特に、地域的な事もあって、カレイはおいしい干物も手に入り、また、切り身も手ごろな価格で購入できることから、魚の煮付けといえば、かれいの煮付けをさすぐらい、我が家での定番です。

かれいは個人的には子持ちが好きなのですが、火の通り具合を考えると、やっぱり、普通のかれいのほうがうまく煮ることができます。もともとぺったんこの魚ではありますが、それでも肉厚の物を吟味し、中央に切り目を入れて、火の通りと、味がしみるのをよくします。私は、昆布を敷き、ショウガのスライスをいれるのはお決まりですが、されない人もいるでしょう。一気に煮るのではなく、根気よく、味をふくませるよう、煮汁が少なくなってきたら、煮汁を魚にかけてやります。

全体が良い色になったら、食べごろです。