カレイの煮つけはおいしい。
魚の煮付けと聞いて、最初に私が思い浮かべるのは、“カレイの煮付け”です。
しかも、カレイ丸ごとの煮付けです。
美しいカレイのシェイプに、きれいに切られた十字の切込み、何とも渋いカレイの色と切込みから見えるちょっとだけお醤油色に染まった白い身。
そして、仕上げにおかれた針生姜。
その姿を観たら、お箸を入れずにはおれません。
白いご飯の上に、煮汁と共にポンとのせて、口に運べば美味しいカレイの味とあいまった煮汁の味がふゎーっと口の中に広がります。
そして、煮汁のしみたご飯を口に運べば、魚は口の中にないのに、カレイの味がふゎーんと、またも広がるわけです。
こんな時、日本人に産まれてきた幸せをかみしめたりする訳です。
海外でもカレイは食べられますが、ムニエルだったり、バターの濃い味つけだったりと、それはそれで美味しいのですが、このカレイの煮付けのような繊細な美味しさにはありつけないのです。
アジアの人間だからでしょうか、やっぱり魚の味を引き立てるのは、醤油またはそれに近いナンプラーや魚醤だと感じます。
バターで焼いてあっても、仕上げに醤油を少々垂らして食べた方が、美味しく感じるのです。
時々は、ムニエルも食べます。
カレイ自体好きですし、美味しいです。
でも、頭の中にカレイの煮付けがふと、よぎってしまう私です。
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